著者
新里 隆 郭 偉宏
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 = Journal of Japan Industrial Management Association (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.164-173, 2011-10-15

最適な安全在庫量を求めることは,在庫管理の重要な課題の1つである.しかしながら,これまで相関を含んだ需要に対する最適な安全在庫量を独立を仮定した既存手法を用いて決定することに対する数学的な保証がされていない.つまり過去の売り上げの影響を受けやすいトレンド商品に対する最適な安全在庫量を導き出す強力な手法を理論的に開発する必要がある.そこで本研究では大偏差原理を用いて,相関を含む需要に対する最適な安全在庫量についての新しい解析方法を提案する.さらに情報科学や統計的学習理論などで重要な役割を果たすレート関数の性質を用いて,最適な安全在庫管理に関する提案手法の有効性を保証する.また我々の手法の有効注はいくつかの需要分布により確認することができ,一般性を失うことなく先行研究で得られた手法よりもタイトな安全在庫量を推定することもできる.

言及状況

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

[論文][生産管理]

収集済み URL リスト