著者
岸 俊行
出版者
福井大学教育地域科学部
雑誌
福井大学教育地域科学部紀要 (ISSN:2185369X)
巻号頁・発行日
no.2, pp.211-224, 2012

本研究では,従来あまり指摘されてこなかった運動技能における技術と知識との関連 の検討を行った.運動技能として野球を取り上げ,技術の指標として打率をもちいた. 選手個人の持っている知識と打率との関連の検討をおこなった.分析の結果,知識と打 率には負の相関が見られた.すなわち,知識を多く持っている選手は打率も低い傾向が 示唆された.また,調査対象者の知識質問紙の結果で最適尺度法を行った結果,「机上 の理論」「実践的知識」「必須知識」の3つの知識群が弁別された.「実践的知識」群以 外の群では,打率の低い選手の方が打率の高い選手よりも有意に多く知っているという 結果であった.特徴のある調査対象者を抽出し,ストラクチャード・インタビューを行 った結果,打率の低い選手は,知識を覚えることが打率をあげる契機になると信じてい ることが分かった.福井大学教育地域科学部紀要(教育科学) , 2, 2011

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CiNii 論文 -  運動技能における知識と技術の関連の検討 https://t.co/NW5t2QCu0l

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