著者
西川 浩平
出版者
摂南大学
雑誌
摂南経済研究 (ISSN:21857423)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.21-36, 2012-03

本稿では,ニューヨーク州のメディケイド市場を対象とし,HMOの普及がFFSの支出額を低下させるという,スピルオーバー効果について実証的に分析した。分析結果より,ニューヨーク州のメディケイド市場では,HMOが低価格で販売されているカウンティほど,FFSへの支出額も低下していることが明らかになった。したがって,Baker and Corts(1996)が提唱している,HMOの活動水準が高まることでFFSの価格も低下するという,スピルオーバー仮説は支持されたといえ,HMO の普及が医療費支出の適正化効果を促す効果が確認された。

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