著者
武 小燕
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
vol.65, no.12, pp.1-14, 2011-12-25

本稿では,中国の愛国主義教育について,学校教育が持つ国民形成機能の視点から価値観の形成に最も関連する政治・歴史・語文の3科目の教育内容を中学校と高校を中心に分析した。それにより,改革開放期にこれらの科目における価値志向が大きく変容し,総じて階級論とマルクス主義的教養の養成から近代的かつ民族的な意識形成へと転換していることを明らかにした。こうした変化は改革開放という近代化路線の下で政府の「上からの政策」だけではなく,民間の「下からの要請」も反映しながら,中国社会の変化に対応して進められてきたと考えられる。

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マルクスレーニン主義は死にましたね。スターリン主義しか残っていない。 愛国主義クソ食らえ!? http://t.co/bA4DNae3vO

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