著者
西村 重稀
出版者
仁愛大学
雑誌
仁愛大学研究紀要. 人間生活学部篇 (ISSN:21853363)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.71-82, 2009-12-30

本研究は2009年7月6日から2009年7月11日までノルウェーのオスロで第11回ヨーロッパ心理学会が開催された時,オスロの公立保育所〔ノルウェー語でBarnehage(バルネハーゲ)〕を訪問し,園長や文献等からの情報をもとに,○ノルウェーの少子化の動向と次世代育成支援について○ノルウェーの教育の概要○ノルウェーの保育施設の3つの視点からまとめたものである.特に保育施設については保育施設の概要.保育内容.保育施設の職員.保育施設の現状.保育施設への助成.オスロのバルネハーゲ(保育施設)を視察し,まとめたものである. ノルウェーは男女共同参画が進み,かつ女性の社会進出が進んでいる国である.しかし,合計特殊出生率は日本に比べて高く,1.9を超えている. 次世代育成支援策については児童手当や育児休業制度の促進,男性の育児参加のための制度の充実等を図っているが,バルネハーゲ(保育施設)の待機児童は多く,バルネハーゲ(保育施設)の施設整備を官民挙げて促進している.施設の定員は60名から90名程度で日本のように200名を超える大規模な施設は少ない.バルネハーゲ(保育施設)は幼稚園機能と保育所機能を併せてもつ幼保一元化であり,国の所管は子ども家庭省である.保育内容も教育とケアである.また,オンブズマン制度が良く発達した国である.

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