著者
松本 治朗
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究
巻号頁・発行日
no.19, pp.141-147, 2012-07-21

神戸市にて実施されている9ヶ月の乳児検診の方式に従い、同検診を筆者の診療所で受けた母児83例を対象とした。検診時に母親の笑いの感情についてフェイス・スケールを利用して評価した。これにより笑いの感情を持つ母親52人(笑い群)および笑いの感情を持たない母親31人(非笑い群)の二群に分けた。この両群において子育て上どのような違いがあるのかについて分析を試みた。すなわち早期産の発症、母親の心配事の有無、分娩様式、出生時および9ヶ月における児の体重、喫煙の有無、あやすと初めて笑った時期、授乳方式に違いはないかについて検討した。その結果、母親がよく笑う感情を持っていることと子育ての心配が少ないこと、および育ちも健やかなこととの関連性が示唆された。

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「9ヶ月乳児健診における母親の笑いの感情について」松本治朗『笑い学研究19』:「母親の笑いが子育てに良い影響を与える」かどうかという点は不明確だが、よく笑う母親は子育ての心配が少なく、子の育ちも健やかという結果 http://t.co/2D97wQpJ

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