著者
松本 哲洋
出版者
日本語教育方法研究会
雑誌
日本語教育方法研究会誌 (ISSN:18813968)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.8-9, 1993

本稿は、一段活用動詞の可能動詞化について、日本語教育でどのように取り扱うかを考察したものである。日本人の学生を対象に行なった実態調査の結果、「見る」「着る」「起きる」などの動詞は可能動詞化が進んでいる一方、「居る」「教える」「比べる」などの動詞は「られる」を使用する割合が高いことがわかった。またこれまでの日本語教育においては、規範的な文法に従い、一段活用動詞の可能動詞を認めない立場のものや、使用頻度の高い一段活用動詞のみを提示するもの、一段活用動詞の可能動詞だけを提示するものなどがあり、取り扱いがまちまちであることがわかった。

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