著者
永田 孝信
出版者
大阪音楽大学
雑誌
大阪音楽大学研究紀要 (ISSN:02862670)
巻号頁・発行日
no.51, pp.38-52, 2013-03-01

古典派音楽と比較すると、ロマン派音楽の和声には機能的に把握できない一連の和音の動きが含まれることが多い。本稿では、その中からRoving Harmony(浮遊和声)とParallelChord(平行和音)を取り上げ、両者が機能和声に基づく長・短調システムからの離脱であり、調性に曖昧さや不確定性を与える「非機能的和声」としての性格をもつこと、さらに両者は機能和声との相関的関係において調性の確定度に関与し、ロマン派音楽における調性の4 つの局面、すなわち「安定」「不安定(流動的)」「曖昧」「不確定」の状態をもたらすために必要不可欠な要素であることを明らかにする。また、この調性の4 つの局面が「夢と愛」に集約されるロマン主義の理念とどのように関連するかについても概説する。

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三度近親調に興味を持つキッカケになった研究ノート。 調べてみたら、大阪音楽大学大学院の教授さんのようです。 https://t.co/gyvWsz6cTl
1 1 https://t.co/GDpALDv1tW https://t.co/LH4AbI3jJ9
島岡先生が「総合和声」で半ずれ調や半ずれ和音として紹介しているやつはこれで言う「浮遊和声」とほぼ同じっぽい。 ロマン派音楽における非機能的和声の役割 浮遊和声と平行和音 大阪音楽大学 永田孝信 https://t.co/oexGm3cGcP

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編集者: Yamanosora
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