著者
立松 生陽 市江 和子
出版者
一般社団法人日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.64-70, 2012-11-20

本研究では、重症心身障害児(者)施設における医療的ケアの現状、職員のメンタルヘルスについての実態を明らかにし、看護職と非医療職者が連携し、医療的ケアを提供できる環境を整備するための示唆を得ることを目的とした。対象は、重症心身障害児(者)施設2ヶ所、重症心身障害児(者)B型通園事業5ヶ所における、看護職、福祉職、保育職などの133名である。125名回収(回収率94.0%)、有効回答116名(有効回答率87.2%)であった医療的ケア実施について必要とされている内容は多いが、自信をもってできると回答した者は少なく、自己の技術到達度への認識は低かった。これは、施設職員のケアに対する知識・技術の不足、実施への不安の表れと推測される。看護職の多くが、研修の必要性を感じていた。対象の半数以上がストレスを感じ、心配事があるとしていたが、健康状態に関し、施設間、職種間での有意差はなかった。

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立松生陽・市江和子(2012)「重症心身障害児(者)施設における医療的ケアの実態調査」『日本小児看護学会誌』Vol21No3P64〜70 http://t.co/ZxTVtrMShB #特別支援教育

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