著者
宮島 敏明 トーマス デビッド 天野 英晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.70, pp.125-130, 2012-05-22

計算集約的なアプリケーションは、該当部分をFPGAやGPUへ処理をオフロードすることで実行時間を劇的に短縮することができる。しかし、どのアクセラレータを選ぶか、アプリケーションの解析、実行時間の見積もり、コーディングなどをそれぞれ専用のツールを用いて繰り返すような既存の実装サイクルは時間がかかるだけでなく、高度な専門知識を必要とする作業である。加えて、このサイクルのどこかで高速化に最も重要な低位の並列化だけでなく、タスクレベル並列性を取り出す必要がある。本論文では、Courierと呼ぶバイナリアクセラレーションのためのツールチェインとドメイン固有言語を提案する。Courierは、実行中のソフトウェアバイナリファイルからのデータフローの抜き出し、処理をオフロードした際の実行時間の見積もりなどを行い、元のバイナリを高速化する。Courierを用いることで、元のソースコードや専門的な知識がなくとも、容易にタスクレベル並列性を取り出すことが可能となる。また、ソフトウェア/ハードウェア協調設計環境でどの部分をオフロードするのが最適かの決定も容易になる。

言及状況

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こんな論文どうですか? ランタイムバイナリアクセラレーションに向けたドメイン固有言語とツールチェインの提案(高位合成と開発環境)(宮島 敏明ほか),2012 https://t.co/yMI2yNTPi9

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