著者
千田 尚毅
出版者
日本保険医学会
雑誌
日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
巻号頁・発行日
vol.110, no.4, pp.268-275, 2012-12-28

日本保険医学会誌を紐解くと1980年代後半には,査定サポートなどの仕組みなど,査定の機械化,自動化に関する多くの報告が見られる。しかし,その後の日本におけるいわゆる自動査定の発達は欧米と比べると立往生しているように見受けられる。その原因の一つとしては,大多数の標準体契約の迅速処理を優先した告知書など,査定に回付される情報の量と質の向上を棚上げしつづけてきたことが挙げられる。査定上必要な医学的情報と必ずしも一致しない情報をフリーテキスト状態で収集しても,機械的処理につなげることは難しい。将来的には,査定基準をルール化するなど機械処理になじみやすい形に整理し直し,そのルールに則った医学的情報を告知書あるいは直接機械画面に向かって入力してもらうことにより,査定において機械化,自動化できる領域を大幅に増やすことが可能になると考えられる。

言及状況

Twitter (2 users, 4 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 日本における Automated Underwriting (自動査定)の歩み(千田 尚毅),2012 https://t.co/2duj8yRXTE
2 2 https://t.co/y2P0GLkNWf https://t.co/JkJPuxu9er
1 1 https://t.co/4duxWfE44E https://t.co/O8hC909SQv
こんな論文どうですか? 日本におけるAutomated Underwriting(自動査定)の歩み(Automated Underwriting(自動査定)について,パネルディスカッシ(千田 尚毅),2012 … https://t.co/xbpBd3FJbr

収集済み URL リスト