著者
林越正紀 清水 徹 松原 仁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.661-667, 2013-06-15
被引用文献数
1

インターネット上のサーバやクラウドによる大規模データ処理と,センサやアクチュエータを制御するセンサ端末をネットワークで結合したいわゆるサイバーフィジカルシステムが,次世代の組込みシステムが目指す姿である.このようなシステムの開発では,センサからインターネットに実時間で流し込まれる社会環境や自然環境のデータを処理することで,いかに高度なサービスを実現するかが1つの課題である.あわせて,センサネットワークの構成要素であるセンサ端末においては,年100億台規模の生産量を有しており,これらをいかに低電力化して,システム全体をグリーン化するかがもう1つの課題である.本稿では,センサ端末の低電力化に向けて,センサでの環境データ取得の特徴を活かしたノーマリーオフコンピューティング制御による低電力化の実現性を示すとともに,このようなセンサ端末の応用例としてオンデマンド型バスのバス停への適用検討とそのシステムレベルでの低電力化の可能性について議論する.

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