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岩絵具の化学 : 粒状顔料が織りなす美(<シリーズ>教科書から一歩進んだ身近な製品の化学-美しさを作り出す化学-)
著者
上田 邦介
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育
(
ISSN:03862151
)
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.408-409, 2013
参考文献数
4
岩絵具とは,有色鉱物を粉砕し,その粉末を水簸(すいひ)精製して作られた鉱物性顔料である。その主たる特徴は,1種類の有色鉱物を水簸分級することによって何種類かの粗さの粉体を造り,それにより色のバリエーションを構成する粒状顔料である。近年は日本画の画風が大きく変化をしたため,金属酸化物を焼成溶融し塊を作り,天然岩絵具と同様に粉砕し水簸精製した新岩絵具も登場。その色数は1,500色をはるかに超える。本稿は近代日本画を支えた岩絵具の本質と美の進化に迫る。
言及状況
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"国宝『燕子花図屏風』(図1)が挙げられる。この燕子花図はそのほとんどが群青・緑青""花びらの下層に白群,上層に群青,葉は下地に白緑,上層に緑青のみで塗られている" →粒度の差だけで塗り分けた例
収集済み URL リスト
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009635673
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