著者
北沢 強 夏目 武
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSS, 安全性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.313, pp.5-10, 2012-11-15

現社会環境における各種情報の急速な展開とその氾濫は周知の一般的な認識であり、人的社会的管理と規制を超える課題である.日本における国家戦略として基本計画e-japanやu-Japanが作成され一つの国家的指針が示されているが、現状の動的に急速に進化している情報産業とそれらに賦課され潜在する課題に対する具体的対処の方策が見えない.ここではこれらの情報資源を保全管理する基盤としての大規模情報システムの信頼性安全性機能、即ちRAS技術の動向を探り、この課題の解決への道を考察する.事例としてIBM社の大規模システムの展開進化した大型情報汎用システム、IBM zEnterprise 196への道のりをRASの技術的進歩の過程を通して.論旨を展開する.これを題材としたのは常に世界規模の又産業界の情報システム全般にわたる先端技術の提供のリーディングエッジとしての役割を担ってきているからであり、RAS技術として完成領域にあり、これが社会的要請とニーズに一つの解として呼応し、現産業界における規範となり得るからである.この動向分析を通して現社会の情報資源の保全に関する残された課題への技術的側面からの方策を検討する.

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