著者
松村 雅史 辻村 肇
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究
巻号頁・発行日
no.20, pp.55-61, 2013-08-31

本研究の目的は、能動的な笑いにより、介入前・後の嚥下時間間隔を評価することである。本研究では、先行研究で開発した嚥下回数自動検出システムを用いることにより無意識・無拘束にて、嚥下音を検出し嚥下時間間隔を計測した。対象者は、介護老人保健施設の入所者28名である。その結果、能動的な笑いにより、介入前より介入後の嚥下時間間隔が減少し、有意差が認められた。笑いの介入により嚥下機能が向上したことが示唆された。また、笑いの介入の実施後の感想から、「ぜひ行いたい」、「また行いたい」と回答した対象者が全体の約90%を占め、笑いの介入をまた体験したいという人が多いことが認められた。以上より、能動的な笑いにより、嚥下機能向上に効果的であったことが示唆された。

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松村雅史・辻村肇(2013)「能動的笑い発声による高齢者の嚥下機能への影響について」『笑い学研究』20号:介護老人保健施設の入所者に故意にハハハと発声させると嚥下時間間隔が減少。「能動的笑い」により嚥下機能が向上したことが示唆された http://t.co/Vzhjx5Gg2M

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