著者
浅子 里絵
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 (ISSN:18833985)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.47-62, 2014-03-01

本研究は、兵庫県豊岡町の市街地を対象に、大正14(1925)年に発生した北但馬震災における行政と罹災民の動向とその復興過程における市街地の変容を検討した。公的な記録や新聞記事等の資料を用いて震災直後の被災地のバラックの展開状況を復原し、またバラック建設や商売の開始、公的機関の建造物の設置など、時間の経過とともに次第に変化する震災対応から、市街地が復興する過程にはまず「緊急措置」があり、その後「復興計画準備」と「復興計画実施」という段階が存在することを明らかにした。また震災による復興計画は豊岡町の景観に影響を及ぼし、昭和初期に新市街地が形成され、拡大していくこととなった。

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浅子里絵(2014):昭和初期兵庫県豊岡の市街地の変容 : 北但馬震災(1925)を契機として, 佛教大学大学院紀要 文学研究科篇, 佛教大学, 2014-03-01, 42, 47-62, http://t.co/tF7ynUs9Vm

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