- 著者
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大藪 俊志
- 出版者
- 佛教大学
- 雑誌
- 佛教大学総合研究所紀要 (ISSN:13405942)
- 巻号頁・発行日
- vol.21, pp.121-140, 2014-03-25
1980 年代以降,地方自治体の行政改革は,合理化と効率化の徹底,行革推進体制の確立に重点を置き,事務事業の見直し(民間委託の推進),組織・機構の見直し,定員及び給与の適正化(人員の削減と給与の引下げ)などに取り組んできた。また,90年代後半からは,政策(行政)評価,指定管理者制度,PFI(Private Finance Initiative),独立行政法人制度,市場化テストなど,NPM(New Public Management)とされる改革手法の導入も進展する。本稿では,先進国における行政改革の取組みを概観したうえで,近年の地方自治体の行政改革の経緯とその特徴を検討し,今後の自治体行政改革の方向性を展望する。