著者
梶谷 定範
出版者
日本産業教育学会
雑誌
産業教育学研究 (ISSN:13405926)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.23-30, 2014-01-31

横須賀海軍工廠の見習職工養成制度の形成過程に及ぼした労働問題の影響を海軍当局の課題意識の面から検討し当該養成制度を特徴づけるために、国立公文書館アジア歴史資料センター所蔵の電子ファイル資料等を分析した結果、見習職工養成制度は、第1に、1894年に端緒をもち規則等の整備を経て1924年に形成されたこと、第2に、職工の労働問題を善導する有効な手段として海軍当局で意識されたこと、第3に、実業教育と同様に学術教育も工廠内で行い見習職工を寄宿舎に収容して徳育し著実穏健な職工の養成という特徴を持つことがわかった。

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良く知りませんが、卒業生は戦後に、三旧中5卒扱いになったそうですので、乙種予科練よりもマシな座学を受けていた、海軍工廠などの技手(ぎて)を育てる養成所の一つだったのでしょう。海軍工廠は、いくつもの内部養成制度を持っていました。優秀な卒業生の技手は、兵科士官を差し置いて、英国などに留学させてもらっていたようです。 学術論文なら、たくさんあるようですよ: 海軍工廠造船分野の技手の教育的背景とキ ...

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