著者
西谷内 博美
出版者
環境社会学会
雑誌
環境社会学研究
巻号頁・発行日
no.17, pp.67-80, 2011-11-20

インドでは集めたゴミをどう処理するのかということ以前に,各家庭からいかにゴミを集めるのかということが難題である。ところが,この難題を克服している住民の自治活動が一部の富裕住区に見られる。行政はこれに注目し普及を試みるが,その優良モデルの汎用性は実際の現象としても,理論的に類推しても限定的である。本稿では,その優良モデルと,ゴミが散らかっている一般的なゴミ処理実践を比較して,前者が成立する条件を明らかにする。そのことにより,優良モデルの即効性ある特効薬としての限界を指摘し,同時にこのモデルがインドの家庭ごみ収集問題に与えるより実践的な意義を探究する。

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こんな論文どうですか? インドにおける家庭からゴミを収集するという困難 : 住民福祉協会モデルは特効薬か?(<特集>循環型社会の形成と環境社会学)(西谷内 博美),2011 https://t.co/lMoZVxghNu

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