著者
掛川 茉祐 小宮山 諒 政倉 祐子 菊池 眞之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.38, no.46, pp.25-28, 2014-11-21

本研究では,音楽聴取時の前頭葉の脳活動を2ch NIRSを利用して得られた脳活動データの分析を行った.分析ではジャンル識別やSD法による感性評価との関連性について検討を行った.脳活動データに対してベースライン補正を施したうえで,ジャンル識別についての分析を行った.脳活動と感性評価それぞれを多次元空間中のデータと見なしたときの,任意の2曲間の各空間内での距離同士の相関を調べてみたところ,最も相関の高い被験者・ジャンルの組み合わせでも高々3.0%程度となった.また,2クラスのジャンルの楽曲を用いたジャンル識別においては比較的高い識別率も得られているが,ジャンルによっては識別できていないものもあった.これらの分析より,前頭葉脳活動から聴取楽曲のマクロな性質を見出せることが示唆されたが,客観的脳活動データと主観的感性データの対応を取るための尺度については今後さらに模索する必要がある.

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