- 著者
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高木 史人
- 出版者
- 日本文学協会
- 雑誌
- 日本文学 (ISSN:03869903)
- 巻号頁・発行日
- vol.56, no.5, pp.47-55, 2007-05-10
日本の民俗学・口承文芸では、柳田國男の影響の下、「世間話」の語を一般に用いて研究してきた。けれども、柳田じしんの著作を読むと、「噂」という語も浮かび上がる。「噂」は従来の民俗学・口承文芸では用いてこなかった。この論文では、柳田による「噂」の語を検討し、そこから古代の「風聞」や「世語り」の語と対応するのが「世間話」だけであったのかを考えてみた。