著者
天野 知幸
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.11-23, 2006-11-10

本論は、引揚・復員を<戦中>と<戦後>、トランスナショナルな経験とナショナルな経験とが交錯する場として捉え、それらが文学表象、雑誌メディアの言説により歴史化される始めの姿を、西條八十「ああ父帰る夫帰る」と『主婦之友』の引揚・復員記事をもとに考察した。そこに家族の再会という情緒的な<物語>が充満していること、また、<日本>の再建という欲望だけでなく、朝鮮戦争を翌年に控えた国内、国外の複雑な政治状況、危機感が反映されていることを論じた。

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こんな論文どうですか? <記憶>の沈潜と二つの<戦争> : 引揚・復員表象と西條八十(<特集><戦後>空間と<日本>文学)(天野 知幸),2006 https://t.co/E8RwF6en8D

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