著者
松村 良
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.58-68, 2005

水木しげるは「ゲゲゲの鬼太郎」以前に、貸本漫画で<鬼太郎もの>の大河長編作品を描いている。そこでは繰り返し<他界>(=地獄)へ行く話が出てくる。その一方で、鬼太郎が誕生したのは東京都調布市であり、その後も彼は東京という<都市>に住む少年として描かれる。この<都市>と<他界>は平面的に連続しており、全ての出来事が平面上のどこかで接続するという、この時期の水木の世界観を提示しているものと思われる。

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こんな論文どうですか? 水木しげる<貸本版鬼太郎もの>の世界観 : <都市>と<他界>の連続性(<特集>怪異をひらく-近代の時空へ)(松村 良),2005 https://t.co/yCQ8hOeutz 水木しげるは「ゲゲゲの鬼太郎」以前に、貸本漫…

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