著者
金 泰蓮
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 (ISSN:18833985)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.73-90, 2015-03-01

本論文は、朝鮮総督府によって設立された朝鮮総督府博物館(1915-1945)の設立背景から設立及び1916年の運営の変化を中心に取り上げて、この時期の総督府博物館の性格を検討する。総督府は、1910年から進めてきた先史時代及び古蹟調査を1916年に総督府博物館に統合し、日本内地の「遺失物法」や帝室博物館と関連する「古蹟及遺物保存規則」を公布した。総督府博物館はこれを契機として、朝鮮半島の文化財の調査、発掘、保存、展示、教育に関わる業務を統一的に掌握した。総督官房の所属であった設立から1921年までの当該時期の総督府博物館の実態を明らかにする。

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