著者
馬場 伸彦
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.68-79, 2003

谷崎潤一郎が映画に対して強い関心を持ち、映画制作の現場へ積極的に関わっていったことはよく知られている。だが、「写真」とその影響について正面から論じたものは少ない。しかし、谷崎が自ら写真機を操り、現像、焼付をするという一連の写真行為を行っていたという事実は留意してもよい。本稿は大正期の谷崎作品を例に挙げ、そこに立ち現れた写真的感受性が同時代のコンテクストとどのような往還関係を結んでいたかについて考察する。

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