著者
小川 剛生
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.44-53, 2003

二条良基家で貞治五年に行われた『年中行事歌合』につき、成立過程・出詠者の構成などから、摂関家の文学的な伝統にのっとった、家歌壇の催しであることを述べ、それが詠作に与えた影響を考察した。また、摂関家には、歴代の有職の摂関が行ってきた、儀式書『江家次第』の談義の伝統があり、良基による朝儀の解説を載せる『年中行事歌合』はその流れを汲むことを述べた。最後に二条殿の歌壇を経済的に支えたらしい、羽渕方眼宗信という人物について触れた。

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