著者
日置 俊次
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.49-59, 1998-06-10

村上春樹の作品には「井戸」や「闇」のイメージが頻出する。その原点には、村上が若いころに入り浸った映画館の闇の体験がある。「闇」は、まず「歴史性」を拒絶するものとして、作品に描かれる。『ねじまき鳥クロニクル』にも、「井戸」や「闇」は重要なイメージとして登場する。しかしこの作品では、村上は「歴史性」に接近しようとしている。こうした村上の転換には、映画『羊たちの沈黙』の影響を指摘することができる。

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こんな論文どうですか? 村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』試論(日置 俊次),1998 https://t.co/psUY4TJxpU 村上春樹の作品には「井戸」や「闇」のイメージが頻出する。その…
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