著者
西山 克
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.46-56, 1996

禅僧大極の日記『碧山日録』応仁二年一一月一九日条には、釜鳴りを鎮める作法-釜鳴法-が書き記されている。なかで興味深いのは、異性装によるトランス・ジェンダーにより釡鳴りが鎮まるとする法である。なぜ、異性装により釜鳴りが鎮まるのか。またこの釜鳴法が、現代日本の下位文化において語られるオカマという隠語と、どのように関わるのか。日本中世の女装者である持者の存在をも視野におさめながら、聖なるオカマを論じ、インドの両性具有者ヒジュラを遠望してみたい。

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@Hama_Kuma_ この論文とか読んだら分かるかもしれませんね。 途中でハタと思った「オカマ」という言葉と鳴釜の関係まで研究していますね。 吉備津のものかどうか分かりませんが、室町時代の「碧山日録」に記録があるようです。 https://t.co/x6nxK7LhP7
3 3 https://t.co/5jyLYdxn5O https://t.co/IxbhNv9Wbj
2 2 https://t.co/ETz0ymwQKv https://t.co/rfoq6gIlzn
急に鳴りだした「御釜」を鎮めるには女装した男か男装した女が拝む、という面白いハナシ(「碧山日録」)の論文を見つけて読んでいたら、鎌倉時代の職人歌合絵巻にヒゲ女装の元祖(?)があったという記述があって気になりました(*'ω'*) https://t.co/q0R3fyDR95
急に鳴りだした「御釜」を鎮めるには女装した男か男装した女が拝む、という面白いハナシ(「碧山日録」)の論文を見つけて読んでいたら、鎌倉時代の職人歌合絵巻にヒゲ女装の元祖(?)があったという記述があって気になりました(*'ω'*) https://t.co/q0R3fyDR95

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