著者
久富木原 玲
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.13-21, 1993

光源氏はなぜか斎宮との恋におちることはない。しかし斎宮の物語は単なる挿話ではなく、背後に伊勢神宮の磁力を巡らしつつ、源氏の王権物語をダイナミックに展開させていく。そしてその要の役割を果たすのが、斎宮の母としての六条御息所である。御息所を斎宮の母という観点から捉え、これを斎宮や巫女の歴史の中に位置付けてみると、源氏物語は、律令制からやらわれたかつてのヒメの自己回復の物語としての相貌を帯びてくる。

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こんな論文どうですか? 斎宮の母・六条御息所 : 源語における伊勢神宮の磁力(<特集>伊勢神宮の位相学(トポロジー))(久富木原 玲),1993 https://t.co/qRuXr8BAkb

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