著者
亀井 秀雄
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.1-9, 1992

最近のテクスト論的研究は、従来の文学研究が作者を実体論的にしかとらえなかった傾向を批判して、「作者の死」を主張している。これは正当な問題意識と言えるが、しかしその反面、テクストとともに現出する「作者」あるいはテクストの生産する「作者」への関心を欠落している。本論ではその「作者」を、書く行為の段階、印刷の段階、本として流通機構に繰り込まれた段階から考察検討した。

言及状況

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●守谷広子「ロラン・バルトにおける文学の形式 : 作者の役割の再考に向けて」『美学』66(1)、2015年。https://t.co/VSRD1Cl6DG ●亀井秀雄「形式と内容における作者(<特集><作者>・<作家> II)」『日本文学』41(1)、1992年。https://t.co/UFUKSI0LOz

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