著者
勝原 晴希
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.40, no.10, pp.47-57, 1991

本稿は、一七〜二十世紀の言説空間を基本的に同質のものとみなす論証の一端として、自己自身との一致のために絶えず自己を超脱する運動と定義されたロマンティシズムを視点に採用し、白秋・朔太郎などの言説を鏡として、一八・一九世紀の歌論を扱った。真淵は仮構された原型を古代に見出し、宣長はこの原型を現在に据える道を開いたのであり、蘆庵・景樹・言道は超脱の運動を現在における時間的・空間的な差異に求めたのである。

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●百川敬仁「近世と虚構」『日本文学』36(3)、1987年。https://t.co/vmzAfYHXVv ●勝原晴希「一八・一九世紀の歌論におけるロマンティシズム:白秋・朔太郎との言説的同一と差異」『日本文学』40(10)、1991年。https://t.co/YVaTfPRwd5

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