著者
松田 秀人 冨田 円香 野木 絵美子 林 美千代 正岡 久美 三輪 恵未
出版者
名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.81-87, 2015-03-31

「特定保健用食品」とは,特定の保健の目的が期待できることが認められた食品である.「特定保健用食品」の効果・効用について,健康な女性に対して表示内容について一定の効果が認められるかどうかを調査することを目的とした.健康な女性5 名(BMI:21.56±1.81 kg/m2 ) を対象として,おなかの調子を整える食品として「ヤクルト400」を,血中中性脂肪と体脂肪が気になる方の食品としてクロロゲン酸含有「ヘルシアコーヒー」を,血糖値が気になり始めた方の食品としてβ-グルカン含有「大麦ごはん」を摂取させた.その結果,「ヤクルト400」による便秘改善効果および「ヘルシア」による体脂肪減少効果は認められたが,大麦β-グルカンによるセカンドミール効果は認められなかった.「特定保健用食品」は境界型のヒトに最適で,BMI 25.0 kg/m2 以上の肥満者や24.0〜25.0 kg/m2 の境界型が対象者に含まれていなかったため,効果が認められなかったと考えられる.

言及状況

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 特定保健用食品の効果・効用(松田 秀人ほか),2015 https://t.co/X31bCRvugT 「特定保健用食品」とは,特定の保健の目的が期待できることが認められた食品である…

収集済み URL リスト