著者
二川 清
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.37, no.8, pp.19-29, 1988

江戸期を通じ明治の中頃まで、盛んに上演された歌舞伎の小栗判官ものは、明治中期以後約半世紀以上の間忘れ去られてしまい、近年復活上演されるようになった。説経節の小栗を母体とする歌舞伎の小栗判官ものは、浄瑠璃から移入されやがて歌舞伎独自の形を造り上げて行き、天保頃に一貫したストーリーをもった通し狂言として成立したと考えられるが、この成立過程における読本や、近松の浄瑠璃の影響を考察し、読本や浄瑠璃から取り入れられた新たな諸要素の持つ意味、及びそれと原説経の精神との関連を探ってみた。

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