- 著者
-
木内 敬太
青木 安輝
岸 克昌
矢口 明子
山本 立樹
- 出版者
- 日本ブリーフサイコセラピー学会
- 雑誌
- ブリーフサイコセラピー研究 = Japanese journal of brief psychotherapy (ISSN:18805132)
- 巻号頁・発行日
- vol.24, no.1, pp.4-16, 2015
本研究では,解決志向アプローチ(SFA)によって促進し得る,職場の肯定的な相互作用を測定するための心理尺度,二層性解決志向コミュニケーション尺度(BSIS:Bi-1evel Solution-focused Interaction Scale)を開発し,その信頼性と妥当性を検討した。第1研究では,SFAの実践家85名を対象に自由記述式の質問紙調査を実施し,質問項目を作成した。第2研究では,SFAの実践家と製造業企業の従業員を対象に質問紙調査を行い(n=536),尺度構成を行った。第3研究では,別の製造業企業の従業員を対象に質問紙調査を行い(n=211),尺度の信頼性と妥当性を検討した。本研究によりBSISの信頼性と妥当性が確認された。今後本尺度によって職域におけるSFAの研究と実践が促進されることが期待される。