著者
水木 敬明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WBS, ワイドバンドシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.472, pp.179-186, 2015-02-23

裏面が同一の模様のカードを何枚か用いると,安全な計算(Secure Multi-Party Computation)を実現できることが知られており,現在まで数多くのカードベース暗号プロトコルが考案されている.ほとんどの既存プロトコルは,表面についても同一の模様のカードを複数枚必要とするため,残念ながら市販のトランプカードをそのまま利用することは出来ない.ただしその例外として,1999年のNiemi-Renvallのプロトコルがあり,これは市販トランプカードで実行できる.本稿では,このような市販トランプカードを用いたプロトコルの改良に取り組み,効率的なANDプロトコル,XORプロトコル,及びコピープロトコルを提案する.

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