著者
伊藤 紀美江
出版者
平安女学院大学
雑誌
保育研究 (ISSN:03866246)
巻号頁・発行日
no.43, pp.19-24, 2015-03

『床下の小人たち』というタイトルで1956年林容吉によって日本語に翻訳されたメアリー・ノートン(1903-1992)のThe Borrowers(1952)は、60年近くに亘って日本の子どもたちに読み継がれている。しかし、どんなに優れた翻訳作品でも、書かれた国の文化的背景を原作とまったく同じように表現するには限界があり、また翻訳者は翻訳で作品を知ることになる読者への配慮が必要である。 この小論では、The Borrowersを原書で読むことで初めて見えてくる、英国独自の文化やその面白さについて、登場人物の名前の持つ意味、登場人物の英国人らしい振る舞い、舞台となる屋敷や主人公一家が暮らす床下の家のインテリア、英国社会に深く根付く階級制度などを中心に言及sるとともに、林氏の翻訳の素晴らしさについても紹介する。

言及状況

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原書タイトル調べたら普通にThe Borrowers(借りぐらしの人々)で、そりゃそうかってなった 全然別物だけどジブリが映画化している影響か、言及している人、論文も色々あって、え、こんなにメジャーだったのと驚いてる ちょっと読んでみたいのは翻訳にふれているこれ https://t.co/rjBekXsMm6

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