著者
鳥羽 耕史
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.14-26, 2010-11-10

一九六〇年代の小松左京は、SFやルポルタージュや評論によって、「日本」を探究したが、その結論は意外にも古き良き故郷であり、開発を望むものではなかった。『日本沈没』も田中角栄『日本列島改造論』への批判として書かれ、沈没する日本は古代に遡行したものとなっていた。この小説は現在に至るまでマンガ、ラジオドラマ、映画、テレビドラマなど、様々なメディア向けに脚色され続けているが、その流れを追っていくと、サブカルチャーを介した日本回帰という「J回帰」の特徴が出ていることがわかる。

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CiNii 論文 -  小松左京『日本沈没』とその波紋 : 高度成長の終焉から「J回帰」まで(<特集>《成長》の中の戦後日本文学再検討) https://t.co/u6aPhFFBkc
こんな論文どうですか? 小松左京『日本沈没』とその波紋 : 高度成長の終焉から「J回帰」まで(<特集>《成長》の中の戦後日本文学再検討)(鳥羽 耕史),2010 https://t.co/lyBgZTNmQR
【論文】小松左京『日本沈没』とその波紋 : 高度成長の終焉から「J回帰」まで(《成長》の中の戦後日本文学再検討) https://t.co/fs29IuACtR

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