著者
南 隆男
出版者
慶應義塾大学産業研究所
雑誌
組織行動研究
巻号頁・発行日
no.4, pp.3-15, 1979-03

慶應義塾大学産業研究所社会心理学研究班モノグラフ ; No. 81,はじめに一社会心理学のフロンティアーとしての「組織心理学」一シェイン(EH・Schein)のOrganizational Psychologyがわが国で翻訳・出版されたのは, 原著刊行の1年後,1966年のことであった。この翻訳・出版が契機となって, 「組織心理学」の名称が社会心理学の一領域の呼称として, わが国にも次第に定着してきたといえ.る。ところで同著の最大の眼目は, 「組織内での人間の行動の決定因に関するあらゆる問題は, 全体的な社会体系という視野から考xなければならない」(松井訳,1966,P・4)という視点の強調にあった。すなわちシェインは, 「開放体系」(open system)の枠組から組織を捉え直し, 在来, 産業心理学(industrialpsychology), 産業人事心理学(industrial personnelpsychology), 産業社会心理学 (industrialsocial psychology)の名称のもとに追求されてきた組織における人間行動諸側面の研究を統合化していくことの必要性を主張したのであった。

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