- 著者
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力武 常次
横山 泉
菱山 よね子
- 出版者
- 東京大学地震研究所
- 雑誌
- 東京大學地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
- 巻号頁・発行日
- vol.31, no.1, pp.19-31, 1953-04-25
序報に於て日本に於ける地磁気短周期変化の異常を指摘したが,本報文に於ては世界各地の観測結果をもととゝして検討を加えた.1936年6月18日9時41分GMTの磁気嵐急始を解析して,ポテンシヤルと鉛直分力より,日本附近の変化磁場を地球外および地球内に原因を有する2部分に分離した.その結果地球内に起因する部分は第9図のような分布を示し,これが地表近くを流れる電流によって起ると考える時は,日本附近に渦状の電波系があることゝなり,通常の電磁感応の理論によっては,その分布を説明できず,地下に特殊の電気伝導度分布を考えねばならない.