- 著者
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Tsuya Hiromichi
- 出版者
- 東京大学地震研究所
- 雑誌
- 東京大學地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
- 巻号頁・発行日
- vol.33, no.3, pp.341-383, 1955-12-10
- 被引用文献数
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3
富土山の最新の噴火は1707年12月16日(宝永4年11月23日)の朝に始まり, 4日間にわたつて殆ど休みなく続き,その後も同月31日まで間歇的に爆発を行つたが,同日に至つて事実上止んだものである.この2週間にわたる噴火中,その爆音は東京及びその附近においてしばしば聞かれ,また西風になびいた噴煙は黒雲となつて空をおおい,そのため東京では昼間に灯を用いるほど暗くなつた時があり,火山灰は数センチメートルの厚さまで降り積つた.