著者
Kishinouye Fuyuhiko Shida Isamu
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大學地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.183-188, 1959-05-15

脈動が地盤によつてどのように違うかを見るために,前回は砂丘の上で測定したが今回は冲積地である酒田市街の南東端において同様の観測を行つた.気圧配置は「西高東低」で酒田においては少し雪を伴つた強風が吹いていた.観測結果は図に示した通りである.伝播速度は1000m/sで周期2.8秒で,前回は750m/sで4秒であつたので,これ等の値から波長を求めると殆ど等しい.このような結果から地盤の影響について結論を出すにはまだ早いと思う.伝播方向は,日本海が荒れていたにも拘らずその方をむかず,前回と同様脈動は北太平洋の波によつて起されるように見える.観測点CとDとは新井田川の両岸にあつた.以前に東京附近で多摩川の両岸で脈動の差異を認めたのでその点を調べたが,その差は認められなかつた,ここは地質の差がはつきりした所でないので脈動に差が表われなかつたのかも知れないが,この問題は更に他の場所で調べて見たい.

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こんな論文どうですか? Tripartite Observations of Microseisms at Sakata (Second Paper),1959 http://ci.nii.ac.jp/naid/120000866348

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