- 著者
-
藤高 周平
- 出版者
- 誠文堂新光社
- 雑誌
- 生産研究 (ISSN:0037105X)
- 巻号頁・発行日
- vol.2, no.7, pp.290-294, 1950-07-01
今年もまた雷の季節とつた.タ立とともにわたしたちに凉風をおくる雷も,送電線に落雷しでは大都市も一瞬のうちに暗黒の巷に化するいたずらものである.とくに現有施設の全能力をあげて送電しているわが國の現状てはその對策はもつともいそがれている.送電線に架空地線をはることは電撃豫防に有効な方法だが,殘念ながら完全とはいえない.そこでもし被害をうけた地點がただちに判定されれば,修理に要する人手と日數をきわめて節約できるであろう.これには有望な方法がある.ここにこれらに關して筆者の行つた最近の研究を紹介しよう.