著者
洲見 光男
出版者
明治大学法律研究所
雑誌
法律論叢 (ISSN:03895947)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.41-69, 2007-03

アメリカ合衆国(連邦)憲法修正四条は、捜索(search)、押収・身体拘束(seizure)が合理的である。(reasonable)ことを要求しており、違法行為の嫌疑に基づかない捜索等は、原則として、同条に違反すると解されている。嫌疑によらない捜索等が許されるのは、法執行の通常の必要を超える「特別の必要」を確保するための捜索や行政目的で行われる捜索(立入り検査)、不法入国者の取締り・飲酒運転者の取締りを目的とした自動車検問所における短時分の停止(身体拘束)など、例外的な場合に限られている。合衆国(連邦)最高裁は、二〇〇六年六月、Samson判決を言い渡した。同判決は、違法行為の嫌疑なしに仮釈放中の者の身体を捜索することを許すカリフォルニア州法の規定が修正四条に違反しないかどうかに関し、連邦最高裁の判断を示したものである。

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こんな論文どうですか? 嫌疑に基づかない捜索と修正四条の保護(洲見 光男),2007 https://t.co/a5k1Wj95k8 アメリカ合衆国(連邦)憲法修正四条は、捜索(search)、…

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