著者
笹岡 伸矢
出版者
明治大学大学院
雑誌
政治学研究論集 (ISSN:13409158)
巻号頁・発行日
no.16, pp.95-114, 2002

近年、市民社会に関する議論が活発である。それはまた、世界的規模で進展してきた民主化の説明要因として、市民社会に注目が集まったこととも関連している。だが、民主化を達成したはずの多くの国々において、デモクラシーの必要条件として論じられることの多い市民社会が、実際には必ずしも十分に発展していないというジレンマが存在しているといわれる。市民社会とは何かという問題は後論に譲るとして、その市民社会を形成するうえで必要な条件の1つに、市民が自立的に行動する自由や権利が認められていることがあげられよう。世界各国を対象として「政治的権利」と「市民的自由」を点数化して示している機関として、アメリカのフリーダムハウス1がある。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 民主化と市民社会についての一考察--ソ連の体制移行を事例として(笹岡 伸矢),2002 https://t.co/hsBZMLT0Qa

収集済み URL リスト