著者
中畑 充弘
出版者
明治大学大学院
雑誌
政治学研究論集 (ISSN:13409158)
巻号頁・発行日
no.26, pp.1-30, 2007

企業内における部門間のコンフリクト(とりわけ「タスク・コンフリクト」)の諸場面をとり挙げながら、各部門間の対立ないし衝突時に、如何なる解決法が採られ、どのような統一・収敷法が模索されているのかを精査することが目的である。各部門間のコンフリクトのケース・スタディを含め、文化人類学的手法を援用しカンパニー・グラフィー(「社誌」ないし'会社の生活誌')の構成を試みる。さらに、それら問題状況ないし葛藤の克服に「会社神話」なるものがコンフリクトの統合・収束に一役買っていること、そしてその「会社神話」が各部門の統一見解やモラールの結束を図る上で、如何に巧妙に活用されていることを示すものである。コンフリクトの諸場面を因果的に切り取って観察していくと社内諸部門、売上先の購買部門との狭間で、より複雑怪奇な様相もしくは駆け引きや戦略が見てとれる。

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こんな論文どうですか? 部門間コンフリクトにおける顧客神格化のカンパニー・グラフィー(社誌)--'英雄伝説','武勇伝'を中心とした「会社神話」の経営人類学的研究(中畑 充弘),2007 http://t.co/mLrflIG1ET
こんな論文どうですか? 部門間コンフリクトにおける顧客神格化のカンパニー・グラフィー(社誌)--'英雄伝説','武勇伝'を中心とした「会社神話」の経営人類学的研究(中畑 充弘),2007 http://t.co/mLrflJwP35

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