著者
古城 美穂 奥脇 雪絵 千葉 景子
出版者
北海道社会保険病院
巻号頁・発行日
2005-11-30

終末期癌患者の最期には、緩和困難な苦痛が存在し、最期の手段としてセデーションが行われることがある。今回、終末期に持続的セデーションを行った胃癌患者の妻と積極的に関わりそれを振り返ることで、妻がどのような思いを抱いているのか理解を深める事ができた。セデーションを決断する家族にとって自分が意思決定をした責任の重さや後悔の念は重くのしかかり、常に悩み揺れ動く気持ちを持っている。私たちは家族を含めたQOLを考慮しながら、患者にとっての苦痛の意味を家族がどう感じているかを理解する、またあらゆる場面で生じる家族の揺れる気持ちを肯定しながら、セデーションの中止という選択もあることをふまえ時期を逃さず支援していく、という役割が必要である事を学んだ。

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こんな論文どうですか? 終末期癌患者のセデーション実施に伴う家族への心理ケア ~鎮静の中止を考慮した関わりを通して~(古城美穂ほか),2005 http://id.CiNii.jp/Itm4M

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