著者
小林 邦夫
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
人文科学 (ISSN:09117210)
巻号頁・発行日
no.25, pp.295-324, 2010

ゲーテの「ファウスト」において,「宝」という言葉がどのように用いられているかを調べてみると,作品中の多くの箇所に現れ,様々な意味合いをもって用いられていることが判明した。本稿では,この「宝」という言葉の用い方を多少整理した形で示してみようと思う。そのことによって,この言葉が作品中においてどのようなな役割を果たしているかが明らかとなってくるであろう。尚,「宝」を表現する言葉はドイツ語ではSchatzであるが,その他にも,金銀財宝,地所,貨幣,宝石,その他貴重な物,大切なこと,大切な人等を表現する言葉,あるいは事柄も,この「宝」の中に含めることとした。第一章. メフィストと宝第二章. 幸福論と宝第三章. 美と宝第四章. 自己と宝

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