著者
遊佐 徹
出版者
岡山大学大学院文化科学研究科
雑誌
文化共生学研究 (ISSN:18809162)
巻号頁・発行日
no.2, pp.35-47, 2004

周知のごとく、日清戦争敗北後の清末政治思想史は、1898年(光緒24年)の戊戌変法およびそれを政策的に実行に移した1901年(光緒27年)以降の光緒新政に代表される改良論と1905年(光緒31年)の中国革命同盟会の結成を契機に急速に勢力を拡大することになる革命論のふたつの政治論を軸に展開してゆくが、この時期に「世紀」の変わり目や「20世紀」を意識した政治的言説が政治論的立場を越えて大量に語られたことにも注目するべきであろう。

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