- 著者
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何 汝諧
長澤 和也
- 出版者
- 遠洋水産研究所
- 雑誌
- 遠洋水産研究所研究報告 (ISSN:03867285)
- 巻号頁・発行日
- vol.38, pp.1-5, 2001-03
- 被引用文献数
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和歌山県勝浦沖で開催されたKatsuura Billfish Tournamentの際に漁獲された大型表層性魚類から,以下の寄生性カイアシ類6種を得たので,宿主名とともに報告する:ハナガタムシAnthosoma crassum(Abildgaard)[宿主: アオザメ],シイラジラミCaligus coryphaenae Steenstrup and Luetken[宿主: カマスサワラ,キハダ],カジキジラミGloiopotes huttoni(Thomson)(=G. longicaudatus)[宿主: クロカジキ,マカジキ,バショウカジキ],カマスサワラジラミ(新称)Gloiopotes hygomianus Steenstrup and Lutken[宿主: カマスサワラ],サメジラミPandarus satyrus Dana[宿主: アオザメ],マグロヒジキムシ(新称)Pennella filosa(Linnaeus)[宿主: クロカジキ,フウライカジキ]。アオザメからのハナガタムシおよびクロカジキとマカジキからのカジキジラミを除いて,他種はすべてわが国における新宿主からの記録である。マグロヒジキムシは,今回,世界で初めてクロカジキとフウライカジキから記録された。