- 著者
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菅野 正
- 出版者
- 奈良大学史学会
- 雑誌
- 奈良史学 (ISSN:02894874)
- 巻号頁・発行日
- no.10, pp.77-96, 1992-12
一九〇五(清光緒三十一、明治三十八)年、厘門の富豪林維源によって、福建勧業銀行設立が計画された。この事業は、林維源の死去によって結局挫折したが、一年有余の後、養嗣子林爾嘉によって普通銀行に改組し、福建信用銀行として設立された。そしてその計画の中で、日本にも出資の要請を灰めかした事から、日本もそれの対応を検討し始めた。その設立計画の過程をたどり、背景をみんとするのが小論の目的である